風俗嬢の目標は一つ
わが国には数万人、数十万人という風俗嬢が存在するが、風俗嬢一人ひとりの性格、考え方、生き方は違う。
が、彼女たちが風俗の仕事をしている理由は一つである。
それは、「金」である。
当たり前の話だが、風俗で働く女の子は誰もが稼ぎたいと思っている。
風俗嬢の目標は「金」。
「社会貢献」や「日本経済の再生」や「脱原発社会の実現」などを考えて、この仕事をやっている人はいない。
彼女らの目標はあくまでも「金を稼ぐ」こと。
実に単純明快だ。
たしかに、 風俗店のホームページのプロフィール欄などには「Hなことが大好きです」とか「いろんなHを楽しみたい」とか「ダンナとのHがマンネリで」とかいろいろ書いてある。
が、これらはあくまでもセールストーク。
もちろん、「Hが好き」という子もいるだろう。
「いろんなHを楽しみたい」と思っている子もいるかもしれない。
「ダンナとのHがマンネリ」というのはよくある話だ。
だが、それと、見ず知らずの初対面の男にフェラチオをするというのはまったく別の問題である。
彼女たちが見ず知らずの初対面の男にフェラチオをするのは、お金を稼ぎたいからに他ならない。
ごく希に「恋愛格差」がどうのという風俗嬢もいる。
が、「じゃあ、時給1000円でもこの仕事やる?」と聞くと誰もが首を横に振る。
つい先日抱いた1歳のイメクラ嬢は「どうしてこの仕事をはじめたの?」という質問に「姫分で1万円って聞いて、フラフラッと」と答えたが、これが彼女たちの偽らざる気持ちである。
21歳の女の子で、「45分で1万円」稼げる仕事など他にはない。
もちろん、金が必要な理由は人によって違う。
親から自立したい、とか、専門学校に行きたい、とか、そういう比較的まともな理由で風俗嬢になる子もいれば、クレジットやローンにはまって、とか、ホストにはまって、というようなちょっと病的な女の子もいる。
あるいは、整形手術をするため、という涙をさそう女の子もいる。
このようにお金を稼ぎたいという動機は人それぞれ。
だが、「お金を稼ぎたい」という点はみな変わらない。
風俗嬢は誰もが金を求めている。
まずは、このことをしっかりとおさえてほしい。
風俗という産業は、人の欲望や情念に関わる産業なので、文系的な世界のような気がするし、そういう匂いを売りにしている店も多い。
が、風俗の世界とは、実は文系的なロマンなど入り込む余地のない、シビアな経済法則が貫徹する極めてクールな世界なのである。