マスターベーションが間違ったやり方でだったのかもしれない!
女の子とセックスで逝けない!
あそこに入れて気持いはずがどうしてだろう!
以外に多い膣内射精障害になることもあります!
なぜマスターベーションをするのか?
そんなのムラムラを発散したいからに決まっているだろ!!
そう即答したくなるけれど、少なくとも男性の自慰には隠れた重要な意味がある。
それは精子の新陳代謝の促進だ。
あなたがスマホをいじっている間にも、男性の精巣では今日も5000万個から1億個もの精子が作られている。
精原細胞から70日ほどで完成した精子は精巣を旅立ち、精巣上体にストックされて射精に備える。
精子は生モノで出来たてホヤホヤは新鮮&元気そのものなのに、時間が経つとダメージが蓄積して劣化する。
その主因となるのは活性酸素による酸化。
精子の運動率が低下したり、シッポ部分が短くなったりする奇形が増えたりして不妊の一因となる。
実際、2010年に世界保健機関(WHO) から出された精液検査のマニュアルでも「精液検査をする際は、前の射精より2~7日空けてからの検査が望ましい」と定めている。
つまり作られてから1週間上経った精子を含む精液では、その健康状態が見極められないのだ。
つねに新鮮な精子を品揃えするために、週に最低1回はマスターベーションなどで射精して古くなった精子の在庫処分をすべきだと考える。
動脈硬化が進んで血流が悪くなると勃起も起こりにくいから、定期的なマスタベーションで勃起力を確認すると、動脈硬化の早期発見にもつながる。
勃起は生理現象。でも射精には学習が必要。
ヒトだけではなく、 サルやゴリラなどの霊長類、イルカなどの知能の高い哺乳類はマスターベーションをするとか。
他の動物にもできるなら、マスターベーションは本来誰かに教えられなくても本能的にできる行いなのだろう。
しかし現実には間違ったマスターベーションに走ってしまい、知らないうちに性生活の満足度を下げているケースもある。
その典型が自慰ではちゃんとイケるのに、パートナーの膣内ではイケない男性の「膣内射精障害」である。
「勃起は生理的な現象であり、誰に教わらなくてもできます。 しかし夢精以外の射精は勃起と異なり、自分自身で訓練して学ぶ必要があります。マスターベーションもそれと同じ。箸やペンの持ち方と同じように、ペニスの扱い方を学ぶべきなのです」
サルでも正しくできるのに、なぜヒトが正しくできないのか。不思議に思えるけれど、ヒトは他の哺乳類より脳がズバ抜けて発達しており、一人で射精に至るアイデアをいくらでも考え出せる。ゆえに誤ったチョイスをする恐れもあるのだろう。
射精障害の誘引となる悪いマスターベーションについては次ページで語るとして、その前に膣内射精障害を避ける正しいマスターベーションについておさらい。
もっとも大切なのは、手を使ったスラスト運動(手淫) で射精に至ること。
膣でのピストン運動に近いから、セックス本番でも膣内で射精に導きやすい。
膣以上の強すぎる衝撃、膣と異なる刺激も避け、ソフトな刺激を心がけたい。
正しいマスターベーション
①手を使ったスラスト運動で射精に導く。
②ペニスを強く握りすぎない。
③床やベッドなどに強く押し付けて行わない。
悪いマスターベーションが困った遅漏を招いてしまう。
男性には早漏を怖がるタイプが少なくないけれど、遅漏もまた大問題。
膣内射精障害こそ、遅漏の正体である。
早漏は神経伝達物質のセロトニンなどが関わる脳内のトラブルですが、遅漏は間違ったマスターベーションによって起こりやすい。
なかでも多いのが”床オナ”による膣内射精障害。
床オナとは床や壁のような硬いところにペニスを強く押し付けて、手を使わないで射精するやり方。
手淫が当たり前な人からすると奇妙な習慣に思えるが、マスターベーションを覚える過程で床オナによる快感を得た強烈な成功体験があり、それが忘れられずクセになったのだろう。
しかし手のスラスト運動は膣に近い感触を得ながらイケるのに、 床オナは膣の中とは感覚が違いすぎるので膣内射精障害を引き起こすのだ。
手で行う場合でも膣内射精障害の引き金となる悪いやり方がある。
たとえば、自らのペニスをギュッと強く握って自慰をしていると、セックスで「パートナーの膣が緩くてイケない」という不満を漏らすハメに陥る。
膣が緩いから射精できないのではなく、膣では通常得られない強い刺激でオナッているから、膣だと物足りなくてイケなくなるのだ。
加えて仰向けで脚をピンと伸ばした〝脚ピン” での一人エッチがクセになると、セックスでも〝脚ピン”でないとイケなくなり、膣内射精障害に至りやすい。
一人でもつねに自然な体位での射精を心掛けたい。
マスターベーションで善玉ホルモンを誘発する。
男性がマスターベーションをしているときのホルモンの変化を調べた興味深い研究がある。
勃起する前、勃起した後、射精直前、射精の瞬間、射精5分後という5つのタイミングでホルモンの血中分泌量を調べたところ、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量は射精の瞬間まで右肩上がりで直線的に増え続け、射精後には勃起前の水準まで戻ることがわかった。
おそらくセックスによる射精でも、同様の変化が起こるのだろう。
テストステロンが増える理由は不明だが、その分泌量が増えるのは精子のメンテナンスと並んでマスターベーションの大きな効用。
テストステロンは大半が精子と同じく精巣で作られる。
その働きは実に多彩。
筋肉の合成を促し、脂質の分解を進めるほか、脳の認知機能にも影響を与えて決断力や判断力を高めてくれる。
さらにテストステロンの分泌量が多いほど健康度が高く、寿命も長くなる傾向があるとか。
見た目も中身も良くなるのだから、トータルの男性力もアップする。
テストステロンの分泌量は加齢で右肩下がりになりやすいから、セックスレスで射精の機会が少ない男たちこそ積極的にマスターベーションに励むべきである。
この研究では、プロラクチンというホルモンの濃度変化も調べている。
その結果、プロラクチンも射精まで右肩上がりで増えるが、テストステロンと違って射精後も分泌され続ける。
これが射精直後の不応期(賢者タイム)に関わるという仮説もある。