女性は、セックスしたくなる理由があります

「女性は、なぜセックスをするのか」という問いにはいくつかの答えがあります。

といっても、男性にだってセックスをする理由は様々でしょうし、性別が違うといっても、同じ人間である以上、根本は同じはずです。

が、男性の間では、たくさんセックスしていることが尊敬の眼差しでみられる一方で、女性の間では、ヤリマンが憧れの対象になることはほとんどありません。

同じことをしていても、賞賛と侮蔑といった正反対の視線を向けられることになるのですから、多くの女性にとってセックスをすることは、多かれ少なかれ決意が必要なことであり、ひとつハードルを乗り越えることでもあります。

そのハードルを乗り越えるための原動力=セックスをする理由を、具体的にいくつか挙げていきましょう。

 

女がセックスをする理由①『恋』

恋をしている状態の時、女性もやはり発情します。

好きな相手に「抱かれたい」「肌を重ね合いたい」「求められたい」と思いますが、しかし、一方でブレーキを掛ける気持ちもあります。

「簡単にエッチしちゃつたら、軽い女だと思われる」「セックスに自信がないから、がっかりされてしまうかもしれない」といった不安もあれば、逆に男性に比べて性欲に翻弄されることが少ないので、「この恋の始まりのドキドキ感を楽しみたい」とあえて自分を焦らしてみる余裕もあります。

恋をしているからといって、即ベッドに入ってくれないのは、そのせいです。

 

女がセックスをする理由②『愛』

愛というもの自体、人によって定義が違うと思うので難しいのですが、ここでは、激しく求め合う「恋」の時期が終わり、やや安定した時期のセックスについて考えたいと思います。

基本的に女性は、愛している人に「優しく、大切にされ、慈しまれたい」と思っています。

この「優しく、大切にされ、慈しまれる」ことの具体的な行為のひとつとしてセックスがありますが、しかし、そのセックスに不満を持つことも度々あります。

というのも、ほとんどの男性は、「愛」よりも「恋」の状態にある時のほうが情熱的なセックスをするからです。

ある程度、回数をこなすと好奇心と支配欲が満たされて、テンションが落ちるのは仕方ないことかもしれません。

しかし多くの女性は、それを頭で理解することはできても、気持ち的には納得できません。

なぜなら、愛情のテンションを関係が始まった当初と同じ位置に保つように努力してくれることこそが「優しく、大切にされ、慈しまれる」ことだからです。

もちろん、付き合い始めのように暇さえあれば抱き合う……ということまでは無理だとしても、キスをたくさんする、愛撫に手を抜かない、毎回同じ流れの手順を踏まない、と少し相手のことを気遣うだけで、女性は愛されていることを実感するのです。

 

女がセックスをする理由③承認欲求

人は誰しも「認めて欲しい」という願望を持っていると思います。

しかしそれが強すぎて、生きづらさを埋めるために、つい好きでもない男性と関係を持ってしまうタイプの女性がいます。

今の日本では、「セックスがしたい」と考えた時、相手さえ特に選ばなければ、女性はとても簡単にセックスができます。

出会い系などのサイトや、テレフォンクラブには「女性とセックスがしたい」という欲望を抱えたたくさんの男性が相手を探していますし、都会ならばハプニングバーという性的ハプニングを期待する男女が集う出会いの場もあります。

合コンで恋人を見つけることは難しいですが、「お持ち帰り」をされるのは簡単です。

抱かれなくとも、チヤホヤされて口説かれるだけでも、自分がそれだけの価値がある人間だと確認できます。

が、そうした充足感も一瞬のことです。

そして寂しさを埋めるためにまた次の相手を探す という悪循環から逃れられず、むしろ、出会う男性、出会う男性に「結局からだだけで愛してもらえない」ことに傷ついていきます。

このループから逃れるには、自分に恋をしてくれて、自分も恋ができる相手に巡り会い愛を育んでいくか、セックス以外で承認されるか、もしくは承認されることを諦めるしかありません。

男性であるあなたが、そういう女性と知り合い、「ヤレてラッキー」と思うのは自由ですし、仕方がありません。

でも「わたしを承認してくれる人」だと思われてべったりと依存される可能性があることも知っておいたほうがいいでしょう。

そして、もしもあなたがその女性自身に惹かれる部分があったならば、セックスは後回しにして、きちんと気持ちを通じ合わせてあげることで、その彼女を救いだせるかもしれない、ということも、ぜひ頭の隅に置いておいてください。

 

女がセックスをする理由④性的好奇心

「服の下のおっぱいが見てみたい」

「アソコはどんなふうなんだろう」

と男性が女性に「疚しい気持ち」を持つのと同じく、女性も男性に「疚しい気持ち」を持つことがあります。

特に筋肉の付いた胸板や二の腕、キュッと締まったお尻や、細い (もしくは無骨な)指先などにキュンとくる女性は多いようです。

しかし、女性はあまり男性を触り慣れていないので、どちらかといえば、「触りたい」というよりも自分が「触られる」ことを想像して胸をときめかせることがほとんどです。

男性と会話をしていて「この人ってどんなエッチをするのかな」と思うこともあります。

セクシーな雰囲気を持っていたり、「自分はセックスがうまい」そして「あなたに性的魅力を感じている」ということを嫌味なく、爽やかに伝えてくる男性に対して、ふとそんな妄想が浮かびます。

 

女性向けのモテ指南書によく書かれているテクニックのひとつに「さりげないスキンシップで好意を伝える」というものがあります。

このテクニックはよく知られており、「エッチをしたい」と思う男性に対して、効果的に使っている女性も多くいるので、そのサインを見逃さないようにすると、セックスのチャンスを逃さずに済みます。

ただし、セックスをするつもりはなく、ただ単に男性にモテたい、もしくは無邪気さだけでベタベタとからだに触れてくる女性もいるので、注意が必要です。

 

女がセックスをする理由⑤寂しさ・自棄・癒やし

いよいよ自分の人生と対峙することを迫られるアラサー以降の多くの女性は、「これでいいのか」「このままじゃよくない」と、常に悶々と口に出せない不安を抱えています。

特に状況の変化、失恋や、友人からの結婚報告や、仕事のストレスが極限に達しそうな時、ふと、人肌が恋しくなることがあり、その癒やしをセックスに求めることがあります。

親身になつて話を聞いてくれるような男性に、甘えたい、からだで慰められたい、ぎゅっと抱きしめられて温もりを感じたい、と思うことがあるのです。

また、もう少し自覚的にストレスの解消法として、セックスを利用している女性もいます。

お酒を飲んだり、カラオケで歌を歌ったりする「ウサ晴らし」と同列にセックスがあり、「このところ、嫌なことがいっぱいあったし、ぼーっと」くらいのフランクさで男性とアバンチュール的にベッドインするというわけです。

そういう女性にとっては「セックスはスポーツと同じ」だと言いきるのは、少し乱暴です。

たとえストレス解消が目的であっても、「この人とヤっちゃおうかな」と思う気持ちの奥底には、必ずその男性への興味や好意があります。

いくら失恋したてで自暴自棄になってセックスをしたがっている女性であっても、誰にでも股を開くというわけではないのです。

 

まとめ

女性にとって「セックス」とはどういうものか?

男性に比べ、ぐっと複雑で面倒くさく、ややこしいものであるとわかっていただけたかと思います。

女性はあなたが思っているよりもずっとエッチで様々なテクニックやプレイに興味津々です。

「もっと気持ちよくなりたい」「刺激的なセックスがしてみたい」と心の奥で思っている女性は本当に多いのです。

けれど、それが言いだせずにいます。

しかし、あなたが女性に「もっとエッチなことをする前に、まずは相手に「セックスすること」を受け入れてもらわなくてはなりません。

 

「あなたはなぜセックスができないのか」について、特定の「ヤラせてもらえる男」を目指して、まずはセックスができない理由を解消していきましょう。